Complete break-in unit for C.W.
1960年01月号P20に掲載されたW2LYH McGraw 氏の有名な表題の記事の最初の頁です。 当時はまだSSB関連の装置はなく 専らCWに特化した機器の記事が盛んに掲載されていました。 この人の受信機はオール真空管で製作された機器で特に6C4を沢山使っていて消費電流を少なくする工夫がしてあります。 そしてこのブレークインユニットも全部真空管を使用した回路ユニットで理想的なブレークイン構造を実現しています。 特徴はフルブレークインを実現するにはVFOを低周波で動作させ 段間の増幅回路をA級動作 途中でキーイングする為にこのユニットを製作した・・・と記述しています。 特にキーイングする段には一寸した回路の定数を工夫してクリックが発生しない様にした。。。としています。 詳細については全文をご覧ください。 |
残念ながら真空管機器の時代でもなく半導体回路が主流の現代の機器に応用してみたい所です。 実際に応用した構造の回路を示します。FT-101ZDに設置した回路基板ですが901シリーズにも同様な構造のものを応用しました。 ご覧の様にタイミング回路が二組あります。ICではなくC/Rの充放電を利用しています。 |
実際のタイミング波形として 理想的な形と実際の信号波形の様子を示します。
このタイミング波形は上の回路図の動作を示すものです。 右のタイミング図で一番上が送信機の出力波形。 二番目がPA Bias 波形。 赤線が上の図のPTT Lineに相当するタイミング。 一番下のがKEYER信号でオシロのトリガー。 |